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ロハスなマクロビオテック

マクロビオテックは古くて新しいロハス

 私がロハスを意識したのは1988年ごろでしょうか。
  妻が20代後半にも関わらず、とある婦人病にかっかったのがきっかけでした。
一週間、熱海の断食道場に入り、断食と共に食生活について勉強してきたのです。

今でこそ、「マクロビ」と言われたりして一般的に知られるようになってきましたが、単にダイエットに傾倒した捉えられ方も一部ではされているようです。

そこで、ちょっと簡単にマクロビオテックの生い立ちから見てみたいと思います。

マクロビオティックとは肉、魚、乳製品、砂糖などを極力控えて、精白していない小麦・大麦・玄米・ソバ・トウモロコシなどの全粒穀類を主食に、旬の野菜や海藻、豆類、果物などを個人の体質などに合わせてバランス良く食べる方法のことです。

マクロビオテックは「マクロ」「バイオ」「テクニック」の造語です。

 住んでいる土地のものやその季節に合った旬のもの、無農薬の穀物や野菜を中心に毎日の食事を考えます。できるだけ素材を丸ごと(皮や葉、根など)一緒に食べるという、桜沢如一(さくらざわゆきかず)氏によって考案された50年以上も歴史のある考え方です。

 マクロビオティックは日本よりも先にヨーロッパやアメリカで脚光を浴びました。
  日本でも一部では当たり前に実践されていたことですが、桜沢氏の意志を継いで久司道夫氏がアメリカで広めたのをきっかけに、ニコール・キッドマン、トム・クルーズ、マドンナ、シャロン・ストーンなどハリウッドスターやスーパーモデルの間で実践されていることが話題になったのも記憶に新しいかと思います。

 悲しいかな、日本にはアメリカからの報道を受けて逆輸入のような形でマクロビオテックが入ってきたような感があります。
  カタカナの造語なので余計にそういう捉えられ方をしているのでしょうが、健康や美容、ダイエットを意識している人たちの間で日本食やマクロビオテックを実践している方が増えたことは嬉しいことです。

 最近は、「成人病」の予防や、「メタボリックスンドローム」の改善のために食生活を見直そうということで様々な病気の治療食としても注目されつつあります。

 本屋さんでも常に何冊かの料理本やレシピ特集を見かけるようになりました。
いままでは、マクロビオテックに使う食材だって、一体どこに売っているの?という状態でしたが、今やネットが充実している世の中ですし、自然食品のみを扱うお店も増えてきました。
  手に入らないものはないというくらいなので、本などで紹介されている食材も手に入りやすくなったと思います。
 
 
  では、マクロビオテックってなんなんでしょう。
  簡単に説明すると、二つのことがあげられます。

○まずは、土地や季節にあった食べ物を食べること。

   つまりは季節に合わせた旬のものを食べましょうということです。
   今はハウス栽培なども盛んなので、いつでもどんなものでも食べられますが、季節ごとに取れるものを食べれば、暑いときには体を冷やし、寒いときには体を暖める食材を自然に食べることです。

○もう一つは、一つのものを丸ごと食べましょうということです。
   皮や葉、実、など、一つの作物は全体でバランスがとれているものなので、出来るだけ排除しない方法で食べるのが良いのです。
  特にマクロビオテックでは、玄米を勧めています。

 玄米は食べものの陰陽のバランスが整った完全と言ってもいいほどの食品です。
  玄米のままなら栄養豊富ですが、精米してしまうと周りをはいでしまうので、栄養バランスが崩れてしまいます。
  栄養豊富な胚芽も捨ててしまうことになります。
  玄米は、食物繊維、ビタミン、ミネラルも豊富な完全食なのです。
  陰性の物は体を冷やして緩めます。陽性の食品は体を温めて引き締めます。

 マクロビオテックを実践すると、たった一週間でも体の調子が変わってくるといいます。
  痩せたことも相まって、体が軽くなったと感じる人も私の周りには何人もいます。

 中には半年ほどで20kg近く痩せた、という方もいます。

 現に、私の妻も熱海での断食道場に入ったときには一週間で6kgやせ、2年間ほどは完璧!というくらいにマクロビを実践していました。
  今もその時の体重はキープしています。
  転勤から戻って親と同居するようになってからは暫く玄米食をサボっていましたが、現在はウィークデイは玄米にしています。
  残念ながら100%ではないですが、それも無理がなくて良いかと思っています。

 マクロビオテックには、
  ○陰陽五行説
  ○一物全体
  ○身土不ニ
   という考えたかが元になって成り立っています。 

 簡単にこれらを説明します。

○陰陽五行説

 マクロビオテックでは、中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた思想がベースになっています。
  占いなどの基礎ともなっていますが、陰陽五行の陰陽は、日本では「陰陽師(おんみょうじ)」の“陰陽”と言ったほうが、わかる方もいるでしょう。

 人間の身体は、陰陽および木火土金水という5つのエネルギーのバランスで構成されるという考えです。

 陰陽の考え方では、すべてのものに引き締める「陽性」のエネルギーと、広げる「陰性」のエネルギーがあると捉えます。
  その考え方に沿って、食べ物も陰陽どちらかのエネルギーを持っていると考えます。
  陰陽両方の性質を同じように持つ中間的な「中庸」 の食べ物もあります。

 平たく言うと身体を温める食べ物か、冷やす食べ物か、ということです。
  「秋茄子は嫁に喰わすな」とか、土の中で育った食べ物は身体を温める、いうようなものですね。
  人間は本来中庸であり、陰性の食べ物と陽性の食べ物をバランス良く摂取することで、身体の調子を整えている訳です
 
○一物全体(いちぶつぜんたい)

 生命あるものはすべてが、それ一つで調和が保たれているという考え方です。
  野菜であれば、食べるときは皮やアクも含めた丸ごとを食べることで、身体を整えるという考え方であり、野菜は根から葉まで、穀物なら精白しないものを丸ごと、が基本です。
  手抜き、といえばそうですし、手間もかからず、良いこと尽くめです。

○身土不二(しんどふじ)

 身体と環境は切っても切れない関係にあり、自分の暮らす土地で、季節に取れた旬のものを食べると良い、という考え方です。

 熱帯、温帯、寒帯、それぞれの地域では、それぞれの地域で育つ食物があります。
  例えば、暑い地域で育つのは、身体を冷やし、蔵める陰性の果物などの食べ物です。
  寒い地域では、身体を温め、引き締める力の強い陽性の食べ物が育ちます。そば、小
豆、ひえなどの作物が代表的です。

 トマトやキュウリ、コーヒーは身体を冷やしたり、ニンジンやゴボウは身体を温める、とかいうようなことです。

 スーパーへ行けば一年中、大概の食品は売っているので季節感は無くなり、日本に土着していた食べ物との区別もだんだんなくなってきていますが、日本のような温帯地域では、四季折々にその土地で収穫される食べ物を頂くことが、身体に一番合うのです。
  冷蔵庫もハウス栽培も無かった時代の昔ながらの家庭料理は、その考え方でつくられていました。





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